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癌サバイバーからあなたへ〜準備編〜

2016/07/02

 

メディアに取り上げられる癌患者

 

皆さんは「癌患者」「癌サバイバー」と聞いてどんなイメージを持っていますか?

やせ細った体に、痩けた頬、脱毛を隠すための帽子やウィッグ・・・といった感じでしょうか?

私は平成27年4月、実に告知から半年以上も経過してからやっと子宮頸がんの手術をし、治療に入りました。当時はつんく♂。や北斗晶さんなど今でも記憶に新しい芸能人たちが次々と癌宣告をし手術、治療への様子を公開していました。

告知を受けた時の私といえば、淡々と状態の説明を聞き、見てもよくわからない細胞検査の画像や聞きなれないアルファベットや数字で表される癌の進行度合をポカン顔でスルーしてました。テレビドラマや想像していた状況とあまりに違いすぎて自分でもびっくり(笑)そして脳裏をよぎったのは、私もウィッグつけてゲーゲーするの?でした。

そして実際に治療に入ると思いの外太りやすい(浮腫みやすい)薬が多かった私は、メイクさせすればちょっとふっくらした健康体にみえるという、「癌患者」ぽくない見た目になったのです。

 

自分への準備

 

手術の日取りや、その後の治療の方針の説明をしてくれるもどのくらいのリスク(副作用など)があるのか、費用はどのくらいかかるのか?、仕事を含めてどの程度日常生活に支障があるのかなど全く教えてくれないことに憤りを感じました。

独身女性で家族は母一人と愛犬1匹。会社を起業してから14年、文字通り仕事一筋だった毎日を振り返ると自分のことをおろそかにしてきたことへの後悔が同時にこみ上げてきました。20代、30代という働き盛りにまさか長期の治療を必要とする病気になるなんて想像もしていなかったし、加入した生命保険は32歳当時のもので、一度も見直さずきていたのでイマドキの初期の癌や、入院だけでなく通院費もカバーしてくれるものがあることすら知りませんでした。代表のくせに、会社経営してるならお金あるでしょ?と思われているのが関の山だし、実際にどのくらいかかるかわからない治療費でどのくらいの安心が保証されてるかもわからない未知の世界に踏み出すのが、漠然と不安でした。

今の日本の社会保障では、病気になる→仕事を失う→傷病手当をあてにする→貯金を食いつぶすくらいがよくある道筋。ここからV字回復して社会復帰しなければ、面倒な通院と治療費を払いながら日常生活には戻れないのです。

その現実を思い知ったのは、手術後数ヶ月のことでした。

 

癌仲間との情報共有

 

同じ婦人科系の癌経験者、治療中の人も含めて何かと情報が集まってきます。

紹介、FBやネットを通じて「実は私も・・・」といったメールが連日届きました。

水素水、酵素、宇宙気功、ドリンク、サプリメントなどなど、ネットワークビジネスも含めて聞いたことない商品をたくさん紹介してくれました。

サバイバーは自分が信じて続けたものや、飲み食いしたものに絶対の自信を持っているので根気よく、そして強く勧めてくれます。正直話を聞くことすらしんどい時や、そこまで大きな金額が払えないことなど・・・ありがたいと思う反面ご期待に添えない返事しかできない自分に嫌気がさしていました。

保険・病院の選択・セカンドオピニオンの有無・治療方法の選択・・・などなどは初めましての癌仲間と共有できるネタ。

でもここからはなかなか人に話したり相談するのが大変でした。収入源の確保・転職・貯金の状況・家族や近い存在の人の協力や迷惑、心配をかけたくない・病気になることで失われたり諦めたりしなければならないことへのメンタル的な適応・・・

表面的に口にできる相談内容より、なかなか話せないモヤモヤしたものが蓄積される方が生きたいと思う気力をまんまと奪っていくのです。

 

ネットや書籍化されるような癌患者は、超過酷なサバイブを経験しているという条件をクリアしないと「生きること」を語る資格がないのです。実際、社会復帰を考え始めた頃、前職の介護・障害福祉での経験も活かして講師の仕事をしようといろいろな人に相談しました。

出版社や、講師のプロフィールを語る際に「以外に元気そうだよねー。」と論外の扱いでした。「なんだ、中途半端に軽いとダメなんだ・・・」何とも言えないメディアにつくられたイメージ像に拒絶を覚えつつ、これから先どうしようかという絶望にも似た感覚に包まれたものです。

 

癌サバイバーからあなたへ〜メンタル編〜につづく

 

 

 

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